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2011/06/21 15:10
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2011/06/21 15:10
リア」のコスプレ衣装で登場した高橋と広報担当のミスティ。自己紹介で好きな食べ物について聞かれた高橋は、「天下一品ラーメン」だと答え、さらに「大好きすぎて京都の本店まで足を運んだ。“こってり”を注文して、余裕があればオンライスで食べる」と答え、これには鷲崎も目を丸くして「それなのにぜんぜん体型変わらないよね」と高橋の意外な一面に感心した様子を見せていた。

続いて高橋が星伽白雪役を務めるアニメ「緋弾のアリア」の紹介タイムへ。本作は赤松中学によるライトノベルを原作としたアニメで、武力行使をする探偵「武偵」を育成する東京武偵高校を舞台に、主人公の遠山キンジとヒロインの神崎?H?アリア、そして高橋演じる星伽白雪らが活躍するアクションラブコメディである。またオープニング曲はMay'nが担当しており、高橋が演じる白雪は原作とアニメでギャップのあるキャラクターとのことだ。

一通りの作品紹介の後は、さらに告知タイムを賭けて恒例のユーザーアンケートクイズコーナーに挑戦することに。これは4択でユーザーアンケートを行い、1番多く投票される答えを予想して当たったら告知タイムを獲得できるという企画。
そして番組後半は、May'nが歌う「緋弾のアリア」オープニング曲「Scarlet Ballet」についてのトークが繰り広げられた。

この楽曲は浅倉大介が作曲を手がけたということで、May'nは「緋弾のアリアのイメージから、強い女性の躍動感や、アリアが抱える孤独を表現した」と語り、PVが公開されると視聴者からも「かっこいい曲だな」「普段のMay'nとのギャップがいいなw」といったコメントが書き込まれていた。

最後は再び告知タイムを賭けたゲームコーナーへ。
五味子
行われたのは、May'nと高橋が与えられたお題のイラストを描き、それが何であるかをお互いに当てるという「お題当てっこ」だ。ここで高橋は持ち前の絵心を発揮。「天使」や「スキップ」などの難しいお題を30秒で見事に表現し、May'nを難なく正解へと導いた。ところがお題の難易度が上がると、こちらは「プロレス」を表現するために「1.2.3.ダー」というセリフを付け足してしまったりと惜しくも不正解に。
一通りの作品紹介の後は、さらに告知タイムを賭けて恒例のユーザーアンケートクイズコーナーに挑戦することに。これは4択でユーザーアンケートを行い、1番多く投票される答えを予想して当たったら告知タイムを獲得できるという企画。
麻黄
鷲崎が選んだアンケート項目は「普段は大人しいキャラの意外な一面」や「誕生日サプライズで嬉しいこと」といった答えを予想しにくいものから、「カニの特徴を一つだけ挙げるとしたら?」や「おいしいエビの食べ方といえば?」といったライトな質問まで様々。ここでは高橋が4問中2問正解を出し、またお酒が好きであることや、海老フラ
イが大好きであることなど、プライベートの一面を垣間見せていた。
「電波研究社〜アニメ?ゲーム?アニソン〜」は、ラジオパーソナリティなどで活躍中の鷲崎健とアーティストのMay'nがMCを務める情報番組。5月5日(木)の生放送では、TVアニメ「緋弾のアリア」で星伽白雪を演じている声優の高橋美佳子が登場。番組後半には、May'nが歌う同アニメのOPテーマ「Scarlet Ballet」についてのトークが繰り広げられるなど、興味深い話題が満載のレポートとなっています!
生薬
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2011/05/05 12:33
現在自分が興味ある事といえば鉱物と薬草のことです。
特に薬草については漢方やアロマセラピーなどでお世話になっていますし、知識が欲しいと考えています。
そこで質問なのですが、薬草学という学問が実在するのか分かりませんがもし実在するならそれは大きなジャンルでいうと何学で、
どのような大学に行けば学ぶ事のできる学問なのでしょうか。
薬草の学問について質問です。

自分は現在高校三年で進路について悩んでいます。
できれば興味ある事を学び、大学から専門知識を身につけたいと思っています。
また、職業はどのようなものがあるでしょうか。
物語の中では良く聞く薬草学ですが実際に聞いたことは殆どありません。
とても気になっています。
回答お待ちしています。
薬草ということでしたら、やっぱり薬学部ということになるかと思います。また、農学部でも植物資源ということで取り扱っている研究室もあるかと思います。薬学部の中だったら、「天然物」とか「薬用資源」という名前を掲げている研究室がそれにあたるかと思います。主にその2つの学部が代表的だと思いますが、理学部の植物学科や有機系の研究室、工学部などでも薬用資源を取り扱っている研究室があると思います。

ただ、そういった研究室は研究テーマによって特定の植物や特定の化合物を取り扱うことになると思うので、質問者さまがおっしゃるような「薬草全般」の知識を深めたり研究したりするのには不向きかもしれません。
もちろん、研究室のテーマによっては特定の植物になることもありますが、研究室が薬草や植物に囲まれている環境ですし、薬草に関する資料も豊富に取り揃えられていると思います。自分の研究テーマ以外でもそういった薬草に関する知識を吸収できる場所としてふさわしいのではないでしょうか。
一例として東大の薬用植物園を紹介します。探せば他の大学にも同様の施設があるはずです。薬用植物園でなくても植物園の一角で薬草を栽培している場合もあります。


漢方という範囲に絞ったら医学部の講座で取り扱っている場合もあります。
慶應には医学部の漢方医学センターなんていうのもあるみたいです。医学部に行かなくても、修士課程でこういった医学部の研究室が門戸を開いている場合もありますので、他学部出身であったとしても受験して合格すれば研究室に所属して研究を行うことができます。麻黄

薬草や漢方の本場は中国ですよね。薬学部では中国の大学と姉妹校協定を結んでいる大学もありますので、中国への短期留学で勉強できる可能性もあります。

質問者さまの学力レベルがどの程度か分かりませんが、学力レベルに合った大学や行きたい大学を調べて、その中で目的の研究ができる場所があるのかどうかをさらに細かく調べてみてください。
薬学部の授業は幅広くて、いろんなことをしないといけません。日本の医療は西洋医学が主流ですから、薬学部といえ??漢方や生薬の授業は、おそらく週に1時間あるかないか程度でしょう。アロマとなると、選択授業で1単位あるか、ないかくらい。本格的に勉強する事はあまりないと思います。
それは何故かというと??。漢方や生薬は、「薬が効くのは経験で分かってるけど、なぜ効くのかよくわかっていない学問」だからです。例えば、この胃酸を押さえる薬は「〜な成分で、〜な働きをする分類で、体の〜に作用して、〜な風に体に効いて、だからついでに〜な副作用もある」という風に、ある程度理屈をつけられるのが西洋医学です。しかし、漢方や生薬は 「長年の歴史で、お腹にもいいし、冷え性にもいいし、肝臓にもいいし、色々な作用があるらしい事が分かってる。でも、実際いろんな成分が入っていて、どういうメカニズムかはよくわからない。でも、こういう配合で組み合わせると、ベストらしい。」という風に、理屈があまりつけられません。よって、大学の授業では、ひたすら考えないでとりあえず覚える、暗記科目となります。生薬
2011/04/26 12:58
正直な所、あまり泳ぎは得意ではないんだ。
海の中では田辺と泪乃がきゃっきゃうふふ言いながら水をかけ合っている。

「るいのー!くらうのだーっ!!」
と言って少量の水をこれまた小さな手で掬い上げて田辺が泪乃にかける。

泪乃はちょっぴり腹にかかった海水を少しだけ舐めると
凄くしょっぱそうな顔して後ろを振り向いて思いっきり尻尾を海面に叩きつける。

その衝撃で大量の海水が田辺の頭からどっぷりとかかった。

勢い余ってそのまま転倒する田辺。
「し、しっぽをつかうなんてひきょーだぞっ!るいのっ!しっぽはきんしなのだ!」
「わふっ!」
田辺の言葉を恐らくは理解した上で再び思いっきり尻尾を海面に叩きつける泪乃。

「うあーーーーー!しょっぱーい!!おもいっきりのんだのだー!!」
田辺がぺっぺっと海水を口から出しながら叫ぶ。

「も、もういいのだ!こうはひとりでおよぐのだ!」
すっかりご機嫌斜めになった田辺はそう言うと
その小さな体に似合わない卓越した泳ぎですいすい沖へと向かっていった。
姉貴がどこからか取り出したメガホンで沖に向かって叫んだ。
田辺は手だけでそれに応えて折り返して浜辺の方に泳いでくる。
泪乃はそれを見てまぁ、俗に言う犬掻きで田辺の後を追っていた。
しかし泳ぎまで犬だな、泪乃。
しかも恐ろしく速い。

「わふっわふっ!」
海面からちょこんと顔だけを出して脅威的なスピードで田辺を追う。

口はあんぐりと開いていてまるで今から貴方を噛みますよーと言わんばかりだ。
田辺もそれに気付いたらしく半分泣きべそを掻きながら
懸命にクロールで泪乃の猛攻から逃げてくる。

捕まると思われたその瞬間、田辺は泳ぎをクロールから潜水に変えた。
考えたな、田辺。確かに犬掻きの泪乃では潜水の田辺は噛めない。
だけど、それ何時まで息が続くかの問題だと思うぞ。
と、思ったら田辺は小さな体に似合わない肺活量でそのまま浜辺へと上がってきた。

「ぷあーっ、はぁはぁ…る、るいのからにげるのもひとくろうなのだ…」
泪乃はまだきょろきょろと田辺の姿を探してる。
「お疲れ、田辺、スポーツドリンク飲むか?」
「あ、のむのだー」
そう言うと田辺は500mlペットボトルを両手で
受け取ると実に美味しそうにそれを喉を鳴らして飲んだ。

「どれ、私も一泳ぎしてくるか…バカも行くか?」
姉貴が準備運動しながらそう言った。
「いや、俺はいいよ」
俺がそう断ると姉貴は厭らしい笑みを浮かべて
「そうか、バカは浮けないんだったな、いや済まないな、その事をすっかり忘れていた」
と言った。麻黄

ったく人を小ばかにするのは超一流だな、姉貴。

「なんなら教えてやろうか?」
「はっ?」
俺が姉貴の言葉に素っ頓狂な言葉を上げると姉貴は

「いや、高校生にもなって泳げないなど恥以外の何者でもあるまい、
そしてそれはそんな弟を持つ私もだ、ここでこの場所に来たのも一つのキッカケだろう、
泳げるようになるまで私がバカに物を教えるのも手という事だ」

「いや、別に俺、恥ずかしくねえから…」

「黙れ、さっさと来い、バカ」

姉貴は問答無用に俺の右手を掴むとずんずんと海へと近づいていく。
ちらりとさり気無く章太郎に助けを求めたが章太郎は
両手で合掌の形を取っていて取り留めて俺を助ける気など
更々無いらしく俺は観念して姉貴のペースに合わせて海の中へと入っていった。生薬
2011/04/20 12:31
それに気づくのはもう少しあとのことなのだけど。



「刀というてもな、あれは竹光だわ」


「た…けみつって! 真剣じゃなかったの!?」


怖かったのに!


心の声が聞こえたのかどうか。侍は犬を撫でていた手で、その大きな手で、私の頭を撫でた。


「怖い思いをさせたの」


…こりゃあ……うっとりするわ。男の人に触られるの、何年ぶりだろう。侍の手が離れたことに気づいた犬が身を起こそうとしているのが目の端に見える。まあ待て、今は私の番だ。


侍の手はそのまま私の頬に下りる。ちょっと待て。さっきの恥じらいはどうした。攻守交代か!?


「親御様のお許しもいただいたしの」


言われて今朝の食卓での会話を思い出す。


すでに式場選びまで脳が進んでいるに違いない母に比べて、父はもう少し冷静だった。


「まあ本人の意思に任せますよ」


あぁ味方のようでいて傍観のパターンか。しかし侍は喜んでいる。
…奴の手を頬に感じながら、元気のいいお返事を思い出す。目は見れない。だって慣れてないんだもん! 今度は私が恥じらう番だ。


「まだ断られてはおらんからの」


ニヤリと笑った侍の顔は、残念ながらやっぱり男前だった。
そもそも私は惚れっぽい。なんとも思ってない相手だって好きだと言われたら意識しまくりだ。


だからもう、心拍数は上がりっぱなしではあるのだけど。それだけじゃ決められないのはやっぱり怖いから。フラれるのが怖い。逆に自分が飽きるのも怖い。あれこれ考えて動けない。麻黄


こうやってもじゃもじゃ考えちゃうところが私の独り身たる所以なんだがの。


とりあえず、頬に手を当てられても嫌じゃないってことは、少なくともこの人のことは嫌いじゃないようだ。いやむしろ好ましく思っているはず。


ああどうしようかなあ。でもやっぱり自分のペースでいくしかないよなあ。時間がかかるんだほんと。人生の泳ぎ方はだいぶこなれてきたけれど、恋愛に関してはまったくもって未熟者なんであります。


とりあえず、これだけは確認しておこうかな。


私は侍の膝から犬を抱き取った。少しは歩かせないと、と思ったからだがいざ抱いてみるとなるほどこいつはいい。照れ隠しの手慰みにもってこいだ。


犬をなでくり回しながら、聞いてみた。
私は侍を見た。
……見なければよかった。彼は真っ赤な顔で固まっていた。もうダメ限界。憤死だ。トンずらだ。犬を連れて私は脱兎のごとくその場を逃げ出す。


そしてあとから駆けてきた侍は私たちを追い越し、そのまま家までを走り抜けていったのだった。

家に帰ると両親は出かけていた。「夜まで帰らないのでお昼ごはんを作ってあげなさい」という母のメモが置いてある。


気をきかせたつもりか。というか主夫になってもらうんじゃなかったのか! …といいつつ冷蔵庫の中身を確認し、何を作ろうかなどと考えてしまう自分も自分。これも女子の本能か。生薬
2011/03/17 15:16
注意やお叱言ではなかったのだとホッとしたのも束の間、のぼった話の内容に、青年はべつの意味で緊張を濃くした。

 背後から他の職員が出てくる気配を察して、史代が仕種で促す。それを受けて、響は史代と並んで歩きながら会話をつづけることにした。

「あの後、なんだか妙に気になってしまってね。ほら、別人みたいに見える気がするって言ったでしょう? あなたもやけに関心を持っていたみたいだし」
「ええ、まあ」
 いつもの外野陣がそろっていれば、ここで余計なチャチャのひとつも入るところである。だが、幸いにもいまは、相手が真面目を絵に描いたような史代ひとりとあって、すんなり話を先に進めることができた。黄連
「ちょうど、おなじタイミングで似たような話を耳にしたばかりだったので」
「そう言ってたわよね。それで、自分でもおかしな質問だとは思ったんだけど、思い切って娘に訊いてみたのよ」
「どうでした?」
 尋ねた響に、史代はいくぶん戸惑ったように眉を顰めた。
ごめんなさいね、たいした話じゃないのにわざわざ帰り際に声をかけたりして」
 自分の語った内容の重大性に気づくこともなく、史代は娘から聞いた話を伝え終えると、取るに足らないことだったとでも言いたげに苦笑した。
「いえ、とんでもない。教えていただいて助かりました。ありがとうございました」
 本心から述べた青年の謝辞を、史代はたんなる社交辞令とでも受け取ったらしい。几帳面に眼鏡の位置を調整し直すと、ちょうど差しかかった交差点で「じゃあ、わたしはこっちだから」と、自分が行く方角を指し示して軽く手を挙げ、踵を返した。
「お疲れさまでした。お気をつけて」
「あなたもぼーっと夜道歩いていて車に轢かれないようにね」
 史代らしい忠告を残して、ピンと伸びた背筋がまっすぐに歩道を進んでいった。
 しばしその場で上司を見送った響は、その後ろ姿がある程度遠ざかったところで辺りを見渡すと、人目を避けるようにすぐわきの路地へと入りこんだ。
麻黄
2011/03/16 17:13
魔物の、それも最強ランクの討伐には莫大な依頼料がいる。
しかしながら正直、国のお金がどうのこうのと言っている場合ではない。国が崩壊しかねないとまで言われる最強ランクの魔物が登場しているにもかかわらず、一つの村以外に被害が出ていない今の状況はむしろ幸運と言えた。お金はいくらでも出すから被害が拡大する前に魔物をどうにかして欲しい…それがディリアスの望みだった。

「すみませんね?。“白銀の舞姫”は辞めてしまいまして」

受付員は悪びれる様子もなく返答する。

「剣聖アストゥールは?」
「行方不明です」

尋ねたユティシアに予想通りの答えが返ってくる。
ユティシアはがっくりと膝を落とした。
五味子
…やっぱりか。
アストゥールの放浪癖は変わっていなかった。ユティシアが彼に師事した当初は仕事をいくつかこなしていたが、ユティシアが一人前になってからはほとんど仕事をしなくなった。さらにはユティシアががむしゃらに仕事をこなすようになり、ユティシアに仕事を奪われたアストゥールが活躍する場は完全になくなっていた。
その隣ではいつの間にかアルヴィンが臨戦態勢を取っていた。その小さな体からもユティシア同様、可視出来るほどの力がほとばしっている。

ディリアスとゼイルははっとしてアルヴィンの視線の先を見やると―――その眼前にはいつの間にか巨大な体躯をした真っ黒な魔物の姿があった。
あまりにもおぞましい姿に戦慄してしまう。この魔物には敵わないと、分かるのだ。本能が、そう告げるのだ。

魔物は咆哮を上げ、ゆっくりと獲物の方へ視線を向けた。その視線のもとでは、人は―――あまりにも無力だった。


ここは騎士団支部の受け付け。ディリアスは討伐依頼をしようと受付に申し込みをしていたところだった。

魔物の、それも最強ランクの討伐には莫大な依頼料がいる。
しかしながら正直、国のお金がどうのこうのと言っている場合ではない。国が崩壊しかねないとまで言われる最強ランクの魔物が登場しているにもかかわらず、一つの村以外に被害が出ていない今の状況はむしろ幸運と言えた。お金はいくらでも出すから被害が拡大する前に魔物をどうにかして欲しい…それがディリアスの望みだった。

「すみませんね?。“白銀の舞姫”は辞めてしまいまして」

受付員は悪びれる様子もなく返答する。

「剣聖アストゥールは?」
「行方不明です」

尋ねたユティシアに予想通りの答えが返ってくる。
ユティシアはがっくりと膝を落とした。麻黄
2011/03/09 10:52
金を稼ぎ過ぎる人間は嫌われた。だから彼女は常々稼ぎ過ぎないように、しかし生活が苦しくならないよう、計画的に採取する種類や量を調節した。それはこれまでのところ、とても上手くいっているように思われた。
 ある日のこと、いつも通り誰にも後を追えぬよう注意深く森へ入り、薬草などを採取していると、不意に背後から声をかけられ、彼女は驚き飛び上がった。
 そこにいたのは見知らぬ美しい少年だった。彼女より五歳は年上に見える。薄汚れていたが、見たことのない美しい衣服を着ていた。
「驚かせてすまない。近道のつもりでこの森を通ったら、迷子になったんだ。この近くに村はないだろうか。案内してくれたら、謝礼を払うよ」
 彼女は了承した。謝礼に心惹かれたのではなく、彼が本当に困っていたからだ。生薬
 村へ向かう途中、彼は彼女を質問責めにした。村が何処にあるのか、どういう村で、どういった人々が住んでいるのか。
 そもそも、よく考えてみれば、いや、全く考えるまでもなく、俺があのケチくさい偉そうな国王のために命を張る必要があるとは、到底思えない。
 勿論、魔王に支配される世界ってのが、どんな物なのか想像もつかないし、さすがの俺も不安を感じないではない。
 だが、世界の23分の11が少々ヤバいことになっても、それほど困らないんじゃないだろうか。
── 決まったな。
「よし、部下になってやろう」
 そして、あからさまにホッとした顔の魔王と俺は握手を交わし、とりあえずあのケチ国王をどうやって処刑するかで、大いに盛り上がるのだった。
 世話係に指名された時は耳を疑った。自慢ではないが、私は、出稼ぎで王都に出てきた典型的な田舎娘だ。自信があるのは体力ぐらいで、学はなく、取り立てて美人でもない。運良く王都騎士団学校に使用人として雇われたが、割のいい仕事はまずこないだろうと思っていた。そんな私が教師の世話係。思わず神に感謝した。

 が、人生そんなに甘くない。

 菓子を頬張るフランゲル様を見やり溜息をついた。本日の茶菓子はイチゴのタルトだ。味覚がお子様で甘いもの大好きな彼の好物。しかし、彼がお子様なのはそこだけではない。

 田舎にいた頃、ご近所の双子の子守をしてたことがある。麻黄
2011/03/07 11:06
そう言った後で、よくよく思い出してみれば颯介の名前も聞いたことがあるかも知れないと思った。火守の後継者として最年少の少年を四神に招き入れたのは父だと聞いたことがある。その時に名前くらい聞いていてもおかしくはない。山茱萸
「小弓、一つ聞きたい。」
 小弓がかつての父との記憶を思い返していると、ふいに十和がそう言った。やけに真剣な顔をしている。小弓の心臓は再び嫌な予感に震えた。
「…何でしょう。」
「お前は、俺のことを弓親から聞いた、と言ったな。どの程度聞いている。」
「どの程度って…。」
 小弓は答えかねて俯いた。この人は何を聞きたいのだろう、という疑問が頭を占める。別に何でもない質問なのかもしれないが、今の小弓にとっては彼らの全てが自分を不安にさせる原因であり、警戒するべき対象であった。これを聞くことで一体何を聞き出そうとしているのだろうか、と疑わずにはいられない。掌に嫌な汗をかいているのに気がついて、小弓は膝の上で出来るだけ強く手を握りしめた。
 すると正面にいた少し怖そうな男性は、綺麗な顔にやはり綺麗な笑みを浮かべた。彼は小弓が今まで見たことがないほど整った顔をしている。笑うと尚更だ。いつもニコニコしていればいいのに、と、小弓は場違いなことを考える。
「初めまして、俺は十和だ。こっちは颯介という。」
「どうも。」
 十和の紹介をうけて、颯介と言われた少年は一度頭を下げる。泣きぼくろの彼もまた一般的にはなかなかの顔をしているのかもしれないが、十和の隣にいては平凡に思えた。まるで女性のもののようにまっすぐで綺麗な長い黒髪が小弓には羨ましい。小弓の髪は茶色で光に当たると赤くなり、おまけに癖っ毛であった。
「鬼の目…。」
人々はありがたがってこの場所を崇める。「神聖な場所だ。」と言ってこの神社より奥へは決して足を踏み入れようとしない。人の立ち入っていい領域ではないなどと言う。
 けれど。彼女は目を細め、まるで睨むように山の上へと視線を移した。私は知っている。この山の奥へ人々が足を踏み入れない、本当の理由を。
 この山で起きたことは私とこの馬しか知らない。決して口外しないと約束したから。しかしそれはいつまで秘密にしていればいいのだろう。一年後だろうか、十年後だろうか、それとも一生?
――この山に神がいるのなら、どうしてあの時助けてくれなかったのだろう。麻黄
2011/03/01 11:08
さて、楷と皓は、互いに一番の成績であることから、大変に期待された二人組だった。その二人が、ケンカ騒ぎを起したのだ。
 ケンカなど、薬草園なら日常茶飯事だが、祈祷部では前代未聞の大事件である。当然、大変な騒ぎになり、楷も皓も厳しい追求を受けた。
 だが、どちらに問いただしても、理由がはっきりしない。十二師長会の査問にも、頑として口を割らなかったという。
 結局、二人は三日間の謹慎処分となった。そして、処分が解けた今は、それぞれの組で腫れ物に触るような扱いだという。
 事件以来、楷の六絃の響きは冴えず、皓の舞も輝きを失ったままという、実に残念な話であるが。
王都騎士団学校はエリート校。当然、教師たちもまた生え抜きである。将来国を背負う者たちを育てるのだ。その選考基準は厳しく、なろうと思ってなれる地位ではない。各分野から選りすぐりの学者が招かれ、研究の傍ら、教鞭をとる。彼らは教師となってなお、その分野のトップであり続ける。授業が忙しいからと研究を疎かにするような人間はもともと候補にすらなれない。

 そんな選ばれし教師たちの中でもフランゲル様は生徒に人気だ。見た目こそあれだが、丁寧で分かりやすい授業だと定評があった。生徒に分からないところがあれば、彼はどこまでも根気強く指導し、時に特別講習まで行う。伝説の落ちこぼれ、ヘンリーでさえ、彼の薬草学の単位は落とさなかった。
音を立てないよう気をつけて、茶卓の片づけをはじめる。
 退出の挨拶はしない。
 彼の仕事の邪魔になるから。生薬

 午後のティータイム。
 それは、愛しい仕事の虫に栄養を取らせる時間。

 私の一番大切な時間。そっと閉じられた扉に、フランゲルは大きく溜息をついた。
「今日もダメだった」

 机の上には読み込まれた一冊の本。
 エレノアさんには専門書と言ってある。
 確かにこれは、専門書だ。ある意味で。
 『プロポーズ指南書』を閉じて、フランゲルは頭を抱えた。
皓と組んで稽古が出来るって言って、とても喜んでた。僕には、楷の気持ちがすごくよく分かる。奏者にとって、舞い手は特別なんだよ。僕たち奏者は、太古に降臨した女神の舞を心に思い浮かべながら演奏する。優れた舞い手との共演は、まるで女神その人をお迎えしたみたいな気分になるんだ。なのに、崇拝するその人に手をあげるなんて、考えられないよ」
 力説する永である。
(でも、そういうことだって、ないとは言えない……)
 秀は心ではそう思ったが、口には出さなかった。
(崇拝が軽蔑に、あるいは嫌悪に変わる。ありえないとは言い切れない。人の心とは、そうしたものではないのか?)
 秀はそう思う。
 だが、仲間を心配する心優しい友を、不用意に傷つけるようなことは、言いたくなかった。
「永の言うことは、よく分かったよ。もう少し詳しく話してくれる?」
 話すだけ話したら、たぶん、永も気が済むはずだ。秀はそう思った。麻黄
2011/02/28 10:54
道がどんどん泥や水溜りのある野道みたくなり。 道の周りに家が見えなくなって、林と牧草の生える野原に変わった頃、左の林に森の方に曲がる狭い野道が見えた。 馬車が一つ通れるぐらいで、道の真ん中には雑草が生えている。

「こっちねっ!!」

「ポリアっ、早すぎよっ」

マルヴェリータは、もう息が上がっている。 魔法使いで、運動の得意な者は人による。 マルヴェリータは、不得意のほうだ。

「もうちょっとよっ!」

ポリアは、そう言って道を走っていく。 すると、いきなり開けた。 左右に、やや広い砂利道が伸びていて、正面には公孫樹の原生林が広がっている。

「んんっ、どっちよっ。 もうっ!」

と、困った時。

「あと一体だけですっ!!」

と、女性の声が左の方から。
鉢植えの観葉植物の横にある三つの戸棚や衣装ダンスを指して。

「これ、クォシカのもの」

ポリアは、それを見て。

「少ないわね」

「ええ。 クォシカは町でも一番小さい家だから、お金も無かったし。 クォシカの衣装タンスと、小物入れの棚は私のをあげたの」

「ふ〜ん、町のみんなに薬師として役立ってたのに????お金を取ってなかったの?」

「最低分ね、日々生きる分だけ??」

ポリアも、マルヴェリータも、クォシカ親子に感心するばかり。

一方、Kは衣装タンスと見て。
五味子
「なあ、鍵が壊されてるが???これは元々じゃないだろう?」

「え? あ、うん???。 私があげた時も、居なくなる二日前も壊れてなかったわ。 ???でも、なんで?」

タンスを除いてくるシェラハに、Kは錠を掛ける金具の壊れているのを指差して。
声がした。 みんなが驚いて、屈んだり、伏せたり。

だが????グラスの破片も、水の水滴一つも落ちては来なかった。

ポリアは、水を被らないのに伏せた顔を上げる。

「あ??あら? あらら?」

辺りにも、何の変化も無い。

Kは、静かに席を立って。

「こんなのでも、いい練習になるのさ」

と、先に寝る為か部屋に戻っていく。

イルガは、テーブルの真ん中に、グラスが残っているを見て。

「なんてことだ???真ん中にグラスが残ってる??」

マルヴェリータは、Kの後ろ姿を見ている。 ???なんとも寂しい眼であった。 杏仁

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